前回は、Claudeのfrontend-designを使って、Webページのデザインに意図を持たせる方法を紹介しました。今回はその手前にある、「何を使えばよいか分からない」「どう頼めばよいか分からない」という悩みを取り上げます。
今回取り上げるのは、There’s An AI For That、Pluginpedia、Plug Finder、Prompt Perfectの4つです。ただし、同じ手順で導入できる4製品ではありません。AIツールを探すサービス、過去のChatGPT向けプラグイン、依頼文を整えるツールが混ざっています。
この記事では、2026年10月27日に確認できた提供元の情報を基に、現在の導入経路と活用の考え方を整理します。公開された利用例と、仕事で試すための想定例は区別して紹介します。
最初に、4つの役割と現在地を整理する
| 名前 | 主な役割 | 今回確認できた導入経路 |
|---|---|---|
| There’s An AI For That(TAAFT) | 目的に合うAIツールを探す | Webサイトを利用。この記事ではChatGPT版の導入は扱わない |
| Pluginpedia | 旧ChatGPTプラグインの候補探し | 過去の開発者発信を確認。現行版の公式導入経路は未確認 |
| Plug Finder(当時の表記はPlugFinder) | 旧ChatGPTプラグインの発見を支援 | 過去の開発者発信を確認。現行版の公式導入経路は未確認 |
| Prompt Perfect | AIに渡す依頼文の改善・再利用 | 提供元が現行のChatGPTプラグイン、カスタムGPT、Chrome拡張を案内 |
「未確認」は「サービスそのものの終了を確認した」という意味ではありません。検索で同じ名前が見つかっても、提供者や用途が一致するかを確かめる必要があります。名前の似たドメインやサイトが、探している製品とは無関係な場合もあります。
There’s An AI For That:サービス名より、やりたい仕事から探す
There’s An AI For Thatは、AIツールを探すサービスです。運営元の公開プロフィールでは、AIツールを紹介するWebサイトとして説明され、公式サイトとしてtaaft.comが案内されています。この短いドメインから、theresanaiforthat.comへ移動します。運営元の紹介
始め方
Webサイトで探す場合、ChatGPTにプラグインを入れる手順は不要です。サイトを開き、取り組みたい作業を検索します。候補を見つけたら、そのツールの提供元へ移動して、対応言語、料金、利用条件を確認します。会員登録やインストールの必要性は、選んだツールごとに異なります。
たとえば、英語の検索語なら「meeting notes」「image background removal」「video subtitles」のように、作業を短く表してみます。これは検索の出発点としての提案で、今回それぞれの検索結果を実機検証したものではありません。
公開されている紹介例と、仕事での活用例
研究機関向け図書館Lib4RIの2025年秋の研修資料では、AIツールを探すデータベースとしてThere’s An AI For Thatが紹介されています。AIを学ぶ人に「用途に合う道具を探す入口」を示す教育での紹介例です。組織全体への導入効果を測定した事例ではありません。Lib4RIの研修資料・スライド14(PDFの8ページ目)
仕事で試すなら、「毎週の打ち合わせから議事録案を作りたい」という1件に絞ると比較しやすくなります。候補を3つ程度に絞り、同じ公開可能なサンプルで、日本語の認識、話者の区別、出力形式、修正にかかる時間を比べます。掲載されていることだけで採用を決めず、自分の仕事で使えるかを確かめましょう。
Pluginpedia:過去の例から学べる、候補の確かめ方
Pluginpediaは、ChatGPT向けプラグインを探すために作られたツールです。2023年6月、開発者は、プラグイン情報を一度に大量に返す方式では存在しない候補が出る問題があり、質問のカテゴリーに絞って情報を返す改善を検討していると説明しています。開発者による当時の説明
この記録から分かるのは、道具を推薦するAIにも確認が必要だということです。「PDFを扱える」という説明があっても、文章の要約なのか、表の抽出なのか、スキャン画像の読み取りなのかでは用途が変わります。
インストール方法は、現行版を確認できるまで保留
旧ChatGPTプラグインβは、2024年3月19日に新規インストールと新しい会話を停止し、既存の会話も同年4月9日までと案内されました。昔の「GPT-4を選び、Plugin Storeからインストールする」という手順は現在のものではありません。当時の終了案内を掲載した開発者コミュニティの記録
Pluginpedia自体については、同じ提供者による現在の配布先と導入手順を確認できませんでした。
現在の環境で候補を探すなら、ChatGPTの「Plugins」タブで目的の機能を検索し、詳細で含まれる機能や外部サービスとの接続が必要かを確認する方法があります。現行のプラグインは旧βとは別の仕組みです。これはPluginpediaそのものの導入ではなく、目的を代替する探し方です。現在のプラグイン案内
Plug Finder:探すための依頼を、具体的にする
ここで扱うPlug Finderは、2023年のChatGPTプラグイン「PlugFinder」です。開発者は同年6月、名前を「pluginfinder」に改め、説明も「利用者がプラグインを素早く見つけられるよう支援する」という趣旨へ変更したいと相談しています。開発者の投稿
こちらも現行版の公式インストール経路は確認できていません。Pluginpediaとの最新の機能差や、どちらの検索精度が高いかを比較できる資料も、今回の調査では得られませんでした。
活用の考え方として参考になるのは、ツールを探す依頼そのものを具体化することです。たとえば、単に「動画に使えるAIを探して」と頼むより、次のように条件を書き出しておきます。
日本語の3分程度の商品紹介動画に字幕を付けたいです。字幕を手直しでき、SRT形式で書き出せるツールを候補にしてください。料金と商用利用条件は公式ページで確認し、確認できない項目は不明としてください。
これは筆者が作成した依頼例で、PlugFinderの実行結果ではありません。TAAFTや現在利用できる検索手段でも、比較する条件をそろえるために使えます。
PluginpediaとPlugFinderについて、今回確認できたのは過去の開発・利用の記録です。企業名と成果を伴う導入事例や、現在の動作確認としては紹介できません。
Prompt Perfect:選んだAIに渡す依頼文を整える
道具が決まっても、「いい感じにまとめて」だけでは、欲しい結果に届かないことがあります。Prompt Perfectは、依頼文を改善し、保存して再利用するためのサービスです。ここでは、promptperfect.xyzが案内する製品を扱います。名前の似た別サービスと取り違えないよう、提供元から進みましょう。
ChatGPTに追加する
ここで追加するのは、現行のChatGPTプラグインです。提供元の案内ではChatGPTアプリとも表記されています。2023年の旧プラグインとは別の仕組みで、提供元が別途案内するカスタムGPT版とも導入経路・利用条件が異なります。
- 提供元のChatGPT向け案内を開き、「Add to ChatGPT」から掲載先へ進みます。
- ChatGPT側で製品の詳細と利用条件を確認し、表示される追加・接続の案内に従います。利用できるかはアカウントやワークスペースの設定によって異なります。
- 新しい会話で入力欄の「@」からPrompt Perfectを選び、改善したい依頼文を渡します。画面に表示される候補名を選んでください。
提供元は、依頼の冒頭に「Perfect」を付ける方法、改善した依頼文を保存する「Save that prompt」、保存内容を開く「Library」を案内しています。使い方の説明
Chromeで使う場合は、公式サイトの「Chrome Extension」からChromeウェブストアへ進み、提供者と要求される権限を確認して追加します。これはChatGPTに追加する方法とは別です。無料枠や有料条件は製品ごとに異なるため、インストール先で確認してください。
公開された活用例
提供元のニュースレターには、商品モックアップや画面のデザイン案など、Chrome拡張を使って整えた依頼文と画像例が掲載されています。これは提供元によるデモであり、第三者企業の導入成果を証明するものではありません。画像制作の公開例
仕事で試すなら、毎週の報告文から
次は、週報用の依頼文を整えるために筆者が作成した例です。実際の製品出力ではありません。
Perfect 次の週報作成の依頼を改善してください。読者は直属の上司。入力は今週の作業メモです。「完了したこと」「困っていること」「来週の予定」の3項目で、全体を600字以内にまとめたいです。メモにない成果や数値は補わず、不足情報は質問する形にしてください。週報本文ではなく、再利用できる依頼文を返してください。
返ってきた依頼文は、元の目的、文字数、事実を補わない条件が残っているか確認します。「丁寧になった」「長くなった」だけで採用せず、同じ作業メモから週報案を作り、修正箇所が減るかを比べます。
問題がなければ、部署名や対象期間などを差し替えられる形で保存します。依頼文を整える作業と、その依頼文を使って成果物を作る作業を分けると、どこを直せばよいかが見えやすくなります。
導入は、1つの作業で確かめるところから
4つを一度に入れる必要はありません。まず、困っている作業を1つ決め、道具を探すところで詰まっているのか、依頼の仕方で詰まっているのかを整理します。
道具が決まっていなければTAAFTなどで候補を探し、現在の公式配布先を確認する。道具はあるのに出力が安定しなければ、Prompt Perfectなどで依頼文を見直す。この順番なら、導入する理由を説明しやすくなります。
試すときは、機密情報を含まない同じサンプルを用意し、仕上がりと手直しの時間を記録してみてください。自分の作業で役立つことを確かめてから、利用範囲を広げていきましょう。
※情報確認日:2026年10月27日。公開資料の確認に基づく記事で、今回4製品のインストールや有料契約、実機での比較試験は行っていません。TAAFTのトップページは調査環境で本文を取得できなかったため、運営元プロフィールと公開研修資料で役割を確認しています。提供状況・画面・料金は変更される場合があります。
