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SOFRIA JOURNAL ESSAY 03 / 05

SNS運営側は、文章以外の何を見ているのか

「文章だけで実体験かどうか判断できないなら、不正な発信を見つけるのも難しいのでは?」

ここで知っておきたいのが、利用者とSNS運営側では、判断に使える情報が異なるということです。

利用者が一つの投稿を読む場面と、運営側が複数のアカウントを調査する場面では、見える範囲が違います。

複数のプロフィールカードの一部をリボンがつなぎ、黒猫が関係を見渡す挿絵
AIで制作したコンセプトイラストです。人物・場面は架空で、実際の顧客や制作実績を示すものではありません。

投稿を越えて、活動のつながりを見る

TikTokは2024年12月の説明で、世論に影響を与えようとする偽装された協調活動の調査では、アカウントの行動や技術的な関連に着目するとしています。同じ運営主体や端末との関連、協調した発信、人物や所在地についての偽装などが挙げられています。

Metaも2024年10月の報告で、偽アカウントを使った組織的な世論操作への対応では、投稿内容よりも行動に焦点を当てると説明しています。

これらは主に組織的な影響工作に関する資料であり、一般の口コミすべてに同じ調査が行われることを示すものではありません。

ここから分かるのは、運営側の検証には、文章の自然さ以外の判断材料があるということです。

AIの使用と、不正行為は別の調査対象

複数のアカウントが、無関係な人たちの声を装って同じ主張を広めているとします。

その問題を調べるうえでは、文章に使われた道具に加えて、アカウント同士の関係や活動の目的を確かめる必要があります。

人間が書いた文章でも、独立した意見を装うことはできます。実在する利用者がAIで文章を整えただけなら、それだけで組織的な操作を意味するわけではありません。

「AIが書いたか」と「人を誤認させる活動があったか」は、異なる問いなのです。

つながりが見つかっても、それだけで不正とは言えない

企業の担当者が複数の公式アカウントを管理したり、チームが共通の方針で投稿したりすることはあります。

関係があること自体と、その関係を隠して独立した声に見せることは区別しなければなりません。

また、公開された摘発事例だけでは、未発見の活動を含めて、どの程度の不正を検知できているかは分かりません。調査の仕組みがあることは、すべての投稿が検証済みであることを意味しません。

企業の発信でも、公式の案内、担当者個人の感想、お客様の声が混ざると、読み手は立場をつかみにくくなります。

誰の発信なのか、どのような関係があるのかを整理して示す。その説明を運営側任せにせず、自分たちの発信の中に用意することが大切です。

読み手・発信者の確認ポイント

  • 公式発信と担当者個人の感想を区別しているか
  • 公開された情報だけで断定していないか
  • 引用した調査の対象と限界を説明しているか

出典・参考資料

これらは主に組織的な影響工作に関する公開資料です。一般の口コミすべてに同じ調査が行われることや、すべての不正が検知されることを示すものではありません。

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